昨年末に、このホームページの表紙の画像を、当社の専務である次男に作ってもらいました。その文言として書いたのが、この「利益を上げる楽しさを」という言葉です。
これは「利益を上げる」という事に対して、私自身がサラリーマンの営業時代に密かに感じていたことであり、コンサルタントになってから多くの顧問先の社長さん、社員の方々を見ていて感じていた、実は利益を追求する上での「心の言葉」となっています。
利益を上げる事は大変な事です。やってみると意外に簡単なのことなのですが、皆そこに強い抵抗を感じ、比較的安易な「売上」というものに流されていってしまいます。
しかし利益を求め、そこに試行錯誤し、結果を残していくと1つの境地辿り着きます。それが「楽しい」という感覚です。利益を上げるのが楽しい、というとピンと来ない人も多いかもしれませんが、これは間違いのない事実です。
別ページの「私について」にも書いていますが、私のサラリーマン時代の上司は強烈な「粗利益」思考の人でした。その人に抵抗を感じ、反論をしながらも私自身が粗利益を追い求める「体質」となり、その会社で結果を残し、コンサルタントとして起業し、今があります。
その時にその上司に言われた一言は今でも、その言われたシチュエーションごと忘れることはできません。言われたことはただ一言、「中西、楽しいだろ?」。人にこんなに苦労させておいて、このおっさんは何を言っているんだ?と当時30才過ぎだった私は怒りすら覚えた記憶もあります。しかし、それからそんなに日が経たないうちに、「ん?意外に楽しいかも」と思うようになりました。
野球選手やアスリートが、試合を楽しみたい、と言っているのを聞いて、少なからず違和感を感じたことがある人は多いとは思いますが、感覚的にはそんな感じに近いとも言えます。やっていることそのものは大変ですが、その苦労を超えた結果を達成した時の達成感などは、何物にも代えがたい感覚があり、それは充実感、しいては楽しさ、と置き換えることとなっているかもしれないからです。
私が入らせてもらった顧問先の社員さんが、日々懸命に「年間の目標の粗利益」を目指し奮闘している中で、飲み会などでとても楽し気に、そして充実感を持って私に「中西さんのおかげで」と言っていただく中でも、「今、楽しくて」と言われたことは実は一度や二度ではありません。
会社の年間の目標の粗利益を定め、その進捗を毎月全員で確認し合いながら、目標到達を目指す。その単純な行為は、実は楽しさ意外の何物でないものだと思っています。「意味のある目標を皆で追う」という行為にはそういう感覚が付いてくるようです。
どうか皆さんも、その「楽しい」感覚を味わってみてください。