変化ブロックを作動させない

どんな小さな事でも、自分が今までやっていた事を変えるのには人は抵抗を感じる。

 

例えそれがどんな便利なものであっても、どんなに価値がある事であっても、場合によっては変えた方がお金を大きく得る事になるとしても、人はなかなか変えたがらない。特に日本人はその傾向が強いようだ。先日からこのブログでも書いているAIなどは難しすぎて更にやるはずもないだろうが、投資1つ、キャッシュレス1つとっても、それらを決して行わない人が未だに多いという傾向は強く現れている。

 

私の行ってきたコンサルティング業務などは、まさにその「変化を強いる」ものと言える。ただでさえ変化を嫌う人達が、外部からきたコンサルタントの要望を聞いて「変える」など考えられない。コンサルティングを依頼してきた経営者そのものすら、なかなか変えてくれない場合が多い位だ。

 

ではどのようなスタンスで「変化」と向き合うべきだろうか?タイトルの通りで、とにかく変化を恐れない、変化への心のブロックを行わない、変化ブロックを作動させないという事に答えは行き着く。

 

そんな事を言っている私自身も、日々、変化との葛藤が起こっている。日々、様々な事を試し、取入れ、改良し続けているつもりなのだが、それは変化への葛藤との闘いでもある。変えたくないな、と本当は心で思っているのが自分でも分かる位だ。

 

変化を恐れる最大の理由は、その「面倒くささ」にあると思う。とにかく今のままがいい、何かを変えるのは面倒なのだ。それは誰でもそうだろう。とにかく面倒で面倒でしょうがない。面倒な事をする位なら自分は「損」などをしても構わない。そう多くの人が思っているのではないか。

 

では、そういう人達が「変える」タイミングはいつか?それは周りの皆が変える時だ。周りの皆からの遅れはさすがにとりたくないのと、更にそれ以上に、誰もがやっている事ならもう大丈夫だろう、とリスクへの安心感もある。皆で一緒に安全に進みたいのだ。

 

私には2つ下の弟がいる。あまり弟の事は話た事はないが、その弟と3年前位に正月に久々に会って話をした時に、モバイルSuicaを勧めた事があった。今はもうほとんどの買い物がSuicaで可能だ。Suicaが使えない店があれば、その店を自分の生活ルーティンから外せば、Suicaだけでほぼ生きていける。しかもモバイルSuicaでクレジットカードと紐づけてチャージできるようにしておけば、どのようなクレジットカードでも最低限のポイントは貯まる。現金を持つ必要がなく、ポイントが戻るという事は常に何パーセントかの割引になる。決済時も速攻だ。すぐに終わる。デメリットはゼロだ。弟家族は全て現金だと言っているので、それを弟に勧めた所、半キレ気味に、「うちはそういう家ではないんだ!」と何故か怒られた。そういう家?という意味が分からないが、言っている事は何となくわかったので、もう何も言わない事にした。今後も現金でずっと払っていきたいのだろう。多分、現金というものが使えなくなるまで使い続けるのだと思う。

 

私は個人的には、変化をしないという状態は「逆に」最も避けたい状態だと思っている。誰もがやっているレベルの事は絶対にやりたくない。人と同じタイミングでもやりたくない。やるなら誰よりも先んじてやって、その価値を自分自身が感じておきたい。それがいいものかどうかは人や評判などで見るのではなく、自分自身が決めるものだとも思っている。これは個人の性格や生き方の違いだとは思う。

 

あらゆる場面で変化を避けたい感情は誰しも生まれてくるだろう。しかしその場合は「進む」事などは多分ない。進んだとしても、全員で進んでいるので、進んだ感はない。

 

変化に対するブロックは日々起こっている。しかし、自分自身の「そのスイッチを作動させてはいけない」という思いが、自分の人生を人とは違った形で豊かにしてくれると、私は自分の経験上感じている。変化を恐れない勇気を持つ事をまずはお勧めしたい。そう言ったらキレないで欲しいです・・・。

 

 

 

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