今の時代でも「マウント」をとってくる人達

先日、私の顧問先の経営者の方が、顧客であるゼネコンの担当者からあまりに理不尽なことを言われた。

 

「それは少しあんまりでは・・・」的な言い方でその経営者の方が返した所、

「下請けなんかいくらでもいる。嫌ならやめればいい!」と、逆ギレされて言われたとのこと(相手はそのままその席からもいなくなったらしい)。「もう、そことは縁を切ってもいいでしょうか?」とかなり落ち込み気味に聞かれたので、「そんな会社、もういかない方がいい」と速攻で答えた。

 

正直、未だにそんな事を言う人がいるのかというのが驚きだった。しかしそれはそうかもしれない。世の中がいかに進歩しようが建設業界の多くの会社は何ら変わっていないのかもしれない。まして地方の会社などの場合は特にその傾向が強いようだ。もちろんそうでない会社も沢山あるだろうが、上記のような会社もまだまだ普通に残っている。

 

私は商社時代にゼネコン営業していた時期があったのだが、当時(約25年前位)など、普通にそんな会社ばかりだった。まだ20代の頃、営業に行って軽くあしらわれる位などは普通で、とにかくいつも偉そうにされたのを記憶している。当時の担当者名や、そこで言われたセリフなど未だに鮮明に覚えている位だ。

 

当時は多くの会社がそのようなレベルだったが、その中でも特に記憶に残っている会社は4社ある。「こんなことを言う人達の会社って、本当にこの先も普通にやっていけるのか?」私も当時は経営のことなども良く知らなかったが、純粋にそう思ったものだ。そしてそれから3年以内に、その会社は4社ともに全て倒産した。4社全てである。

 

その時に強く思ったことは未だに自分の中に根付いている。「人として普通の対応が出来ない会社に未来はない」と。

 

上記の私の顧問先の社長さんが理不尽なことを言われたその会社は、財務力もあるとのことなので倒産などはしないかもしれない。しかし、いつかきっと何かがあるのではないかと私は思っている。

 

自分が発注する立場だからといって、マウントをとった発言が今のこの世の中で通用するはずはない。

 

マウントをとった言い方などは決してしてはいけない。言っている人はその自覚すらないだろうが、一度自社であり自分のことを振り返ってみてもいいかもしれない。今、いくら偉そうにしていても、今の時代、そんな立場など明日にも逆転することなど普通にあるのだ。

 

 

 

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